【 SEOをやさしく解説! 】
第26回 Google VS SEO Googleが目指すものとは?
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【目次】
- 【Step4】Googleが目指す理想の検索とは?
【Step4】Googleが目指す理想の検索とは?
前々回から「SEO」に光を当てておりますが、前回は検索とSEOの歴史、そしてGoogleの哲学について触れてみました。
「まとめ」はコチラ!
http://grow.system-assist.com/20141202/
本日は、それを踏まえた上で、SEOについてさらに深堀していきましょう!
前回ご紹介した「Google が掲げる 10 の事実」で、Googleさんが、もんのすごいシンプルながらも気高い理想を掲げていることは、皆さまおわかりいただけたと思います。
そして、GoogleとしてはSEO対策を否定しているわけではなく、自分さえよければ…とか、インチキ臭いまねをしてまで上位に表示されたいという"よこしまな考え方"が許せないだけだということも、ご理解いただけましたよね。
すべてはユーザーのため。ユーザーがストレスなく検索するためにはどうしたらいいだろう…?! それを超がつくまでとことん突き詰めていくのが、Googleの企業姿勢なわけです。
● 今注目の「音声検索」ってどう思う?
突然ですが、ここでちょっと皆さんに質問です。
「ストレスのない検索」って、どんなスタイルだと思いますか?
多分究極は「思っただけですぐわかる」的な、テレパシーによる検索になるんじゃないかと思われますが(ホントか?!)、それはともかくとして、キーボードを使って検索キーワードを入力していくよりも、スマホやタブレットに直接話しかけた方が、断然らくちんですよね。
検索結果も文字を自分で読むよりも、それを「読み上げて」くれた方がらくちんです。特に小さな文字が苦手になって来たお年頃にとっては(つまり私たちですが、なにか)、非常にありがたい機能です。
そんな感じで、最近、「音声検索」に注目が集まっていますが、Googleが目指している検索エンジンの理想のカタチは、「人に話しかけるように機械に向かって話しかけ、人が答えるように、機械もまた答える」という姿です。
なんだか近未来を描いたSF映画のようですが、Googleさんは超真剣に人と機械がストレスなく意思の疎通ができるアルゴリズムを考えているのです。
まだ発展途上ではありますが、着実にその理想のカタチに近づいていることは、皆さんもご存知の通りです。
しかし、ここでSEO会社との確執が生まれます。
● Google VS SEO業者の攻防
Google側は高い理想にのっとって、キーボードや音声から入力された情報から、的確なサイトを表示したいと思っています。
一方、SEO業者(そこに依頼する企業も)が手を変え品を変え、「うち(だけ)が上位に表示されるしかけ」をしていると、Googleのやりたいことと、実際に表示される結果が違ったものになってしまいます。
中にはGoogleのアルゴリズム(しくみ)を研究しまくり、それを逆手に取って、上位にあがるようにサイトに手を加えていくツワモノもいるとか。
そうすると、どんなことが起こると思いますか?
本来、Googleがアルゴリズム解析を行って、上位に表示するのが最適だと思われる企業が、そのせいで上位に表示されなくなってしまいます。
Googleにしてみれば、そんな不本意な結果を目の当たりにしたら「違う! こんなはずじゃない!」っていう感じなのでしょう。
だからこそ、Googleは、様々なSEO対策を行っているのです。
● Googleのデータは誰のもの?
検索は、Googleという一企業がコツコツと作り上げたデータベースの上で動いています。バカだなんだと言われ続けても、信念を曲げずに歩んできたからこそ、今がある。これは前回お話ししたとおりです。
そんな血と汗と涙の結晶でここまで大きくしたデータベースを、よそ者に勝手に変にいじられたくない! っていう想いがあるんだと思います。
でも、よくよく考えれば、企業としては当たり前ですよね。
実際に社長をはじめ営業マンたちが、コツコツと集めてきた様々な情報を、よく知らない人に勝手にいじられたら、とってもイヤですもんね。
とはいえ、そもそもGoogleが作ったデータベースは、私達のデータで成り立っているじゃないか!
というのも事実。私たちが毎日使ってあげたからこそ、ここまで大きくなったんでしょ!
ま、その便利さを無料で使わせていただき、大いにその恩恵に預かっているのですから、あまりエラそうにいえたもんじゃありませんけど、そう言いたくなるのも分かります。
でもでも! Googleは一切エコひいきはしておりません。我々のような小さな会社でも、Googleと一切面識のない企業でも、しっかり1ページ目に表示してくれたりします。
逆に、過度のSEO対策で上位に上げたものの、お客様に一番必要な情報を提供していなければ、上位を死守することはできないよ! と、言っています。
それがGoogleの信念。
つまり、Googleは、企業の掲げる理想形に近づくため、SEOと称した不要な情報を操作しているのです。
その技術の名前が、「パンダ」だったり「ペンギン」なのです。
結局、検索の対策が上手に出来たところで、肝心なのはその先。
サイトに必要な情報が書いてあって、その人が私たちの「お客様」になってもらわなくては、サイトとしての存在価値がありません。
こんな風に書いていて、試験はできるけど、仕事はできないって人とよく似てるような気がしてきました。
大切なのは何なのか?!
この年末年始に、改めて考えていただけたらとってもうれしいです。
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