【 SEOをやさしく解説! 】

第25回 検索とSEOの歴史をみてみる

    【目次】
  1. 【Step3】検索とSEOの歴史を見てみよう

【Step3】検索とSEOの歴史を見てみよう

SEOとは、「検索結果でより上位に現れるようにウェブページを書き換える」こと。これ以上でも、これ以下でもないという衝撃の事実が、前回明らかになりました。

それなのに、ああ、それなのに…。
私たちは毎日のように、検索エンジンのどのあたりに表示されるのか、上がった、下がったという現象に、振り回されるようになってしまったのでしょうか。

その辺りのことを紐解くには、SEOの生い立ちを見てみる必要があります。

ということで、これからちょっと歴史のお勉強です。といってもゆる~く行きますので、肩の力を抜いて、読んでいってくださいね。

●検索エンジン誕生の歴史

そもそもSEOとは、1990年代半ば、検索エンジンが活用され始めた頃に生まれました。世界初の検索エンジンは「Archie」。「アーキー」とか「アーチー」と呼ばれておりますが、今の検索エンジンとは違って、ファイルの中身ではなく、ファイル名だけを見つけてくれるものでした。

それからしばらく経って、検索エンジンのYahoo!が登場したのが1995年。
さらに一年後、1996年に「Yahoo!JAPAN」がスタートします。
ちなみに、1996年は、高橋浩子のデビューの年でもあります。

当時は「検索と言えばYahoo!」という時代で、Yahoo!もどんどん大きくなっていきます。そんな中、Googleがアメリカで小さく小さく誕生したのです。

時は1998年。「なんだそれ?」「そんなサービス、誰が使うんじゃ、ボケ」と、言われたかどうかは知りませんが、かなりの酷評を浴びてのスタートだったと言われています。

そんなGoogleが、日本語に対応したのが2000年の秋。
私の記憶が確かならば当時はITバブルが吹いてましたねー。

初めてGoogleを触ったとき、「なに、このシンプルさ?!」と、驚いたことを思い出しました。当時はYahoo!JAPANのようなコンテンツ盛りだくさんのポータルサイトが検索エンジンの窓口でしたので、キーワードを入力する場所しかないGoogleの白っぽい画面に、面食らった人もいっぱいいたことでしょう。

あれから40年・・・じゃなくて、14年(きみまろか?)。
そう、たった14年しか経っていないのに、検索事情は随分と変わりました。いろんな検索エンジンが登場しましたが、多くは買収されたり時代の波に葬られたり…(-人-)

そして今、「Googleなくして検索なし」と言われるくらい、Googleは世界の覇者となっていることは、皆さんご存知の通りです。

一方の雄であるYahoo!も奮闘しまくり、なんとGoogleの検索エンジンを採用したり、Yahoo!独自の検索エンジンを開発したり、またまたGoogleと提携したりと、激しく変化を遂げていくのです。

● SEOの登場

検索エンジン事情は激しく変化と進化を遂げて行きますが、そのおかげで私たち利用者にとって、どんどん「便利な世の中」になっていきます。
なんといっても検索エンジンが登場してくれたおかげで、「見たいページ」が簡単に探せるようになったのですから。

利用者は、見たいページがサクッと見つかれば見つかるだけありがたいし、ページを開設している側、つまり皆さんのように自社サイトを持っている側からしてみれば、「見つけて欲しい」「来て欲しい」という思いが出てきます。

「見たい」「見て欲しい」という2つの要望があるわけですから、こりゃビジネスになるぞ!と、お金の匂いをクンクン嗅ぎ付けた人が出て来てもおかしくありませんよね。むしろ良いところに目をつけたという感じです。

そして、検索結果で上位に表示されることで、多くの収益を生み出す「SEOの可能性」が、クローズアップされることになるのです。

どうすれば検索エンジンの上位に表示されるようになるのか?
あれこれ研究していくうちに、"検索エンジン提供側所定の方式"に則ってWebページを作っていくのが効果的なんじゃね?! という仮説が成り立ち、実際その通りにやってみると、効果が出る。

おーーっ、すげぇっ!! ってことで、SEOにどんどん注目が集まるようになって行きました。

ちょっとしたテクニックを使えば、検索エンジンの上位に表示できる!
そんなウワサがどんどん広まって、「うちも!」「うちもやって!」と需要が増えて行きます。

そんなニーズに応えるべく、次々とSEO会社も立ち上がります。
彼らは何をやっているのかというと、日々検索エンジンの持つ内部論理アルゴリズムの分析・探求し続け、「どうしたら上位に行けるか」の動きをチェック、代行してくれるのです。

はい。これが、SEOとSEO会社の生い立ちです。

● SEO VS Google

しかし、上位に表示したいがために、様々な手法が用いられ、中には「これルール違反じゃない?」とか「モラル、なくない?」というような輩も出ててしまいます。

そうなると、利用者にとって「使いやすい検索」ではなくなってしまうので、Googleも黙って見ているわけにはまいりません。しかるべき対応をビシッ!と取ってきました。

SEO会社がアルゴリズムをついたSEO対策を行うたびに、Googleは検索エンジンの正常化として、様々な対策を行ってきたのです。

「パンダ」や「ペンギン」という名前を聞いたことがあると思いますが(もちろん動物ではなくて、Googleのね)、それらはGoogleの検索エンジンのアルゴリズム(法則)の名前です。

可愛らしい名前ではありますが、その内容なかなり高度な技術が使われており、パンダに変わったときも、パンダからペンギンに変わったときも、インターネットは、それこそ大騒ぎになりました。だって、今までのSEOのテクニックが通用しなくなってしまうのですから、SEO業者さんにとってみれば、死活問題ですからね。

ではなぜ、Googleは、SEO対策に対して、このような厳しい態度で対応しているのでしょうか? もしやSEOを否定している…?!

いえいえ、そうではありません。Googleは、SEO対策を否定しているのではなく、自社の信念に合わない思想を野放しにしておくことができないのです。

では、Googleの理想とは何かーーーー?

すご~くシンプルで、明確で、実にわかりやすいものなのです。
こんな感じ♪

  • ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  • 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  • 遅いより速いほうがいい。
  • ウェブ上の民主主義は機能します。
  • 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  • 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  • 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  • 情報のニーズはすべての国境を越える。
  • スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  • 「すばらしい」では足りない。

以上が、「Google が掲げる 10 の事実」です。
なんかちょっとステキですよね。

詳しくはGoogleの会社情報ページに載っているので、興味のある方はぜひ、じっくりと読んでみてください。

▼Google が掲げる 10 の事実
https://www.google.co.jp/intl/ja/about/company/philosophy/

これをふまえた上で、Googleが何をみているかを、語っていきたいと思います。この続きは、また次回!

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