【 GoogleAnalyticsを導入してみよう 】

第21回 私のWebはベストか否か?!ABテストをやってみよー!!

    【目次】
  1. 【Step17】私のWebはベストな状態?それとも別の答えがあるの?

【Step17】私のWebはベストな状態?それとも別の答えがあるの?

Webの更新に慣れてきたら、ぜひ試していただきたいのが、「ABテスト」です。

またまた聞き慣れない言葉が出てきましたが、ABテストとはズバリ!「Aが効果が高いのか、Bが効果が高いのか」、AとBを比較してみるテストのことです。

うーん、直球♪

ちなみに、このABテストが有名になったのは、オバマ大統領が選挙資金を集める際のWebサイトの検証です。どっちがいいかABテストを実践し、反応がいい方をアップしたところ、なんと200億円もの資金が集まっちゃった!という衝撃のニュースです。当時は結構騒がれたので、皆さんの中にもご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

ニュースによると、サイトのTOPページのイメージを4パターン作り、それぞれで成果の検証を行ったそうです。

その結果、40%(およそ倍ですよ!)の成果向上を成功したのです。

つまり、ABテストを実施しなければ、選挙資金が半分近くになってしまったわけです。これって、ものすごい差ですよね。

まぁ、私達の仕事の中では、そんな風にWebを活用することはないにしても、やはりせっかく見てくれたお客様には、少しでも該当のページを表示して帰って欲しいもの。できれば、そこから問合せ→見積もり→購入まで行って欲しいですよね。

これらのことからわかる大事なこと。それは「ベストな状態は、自分が想定している理論値を数字に変える」こと!

つまり、ギンギンギラギラなメインのイメージがいいのか、愛着を感じてもらえるような、ほっこりしたTOPイメージがいいのか。。。

Webを作る際に、みな激しく悩むと思いますが、その迷いは正解なのか、それとも他のイメージの方がよかったのか、実際に調べてみようではありませんか! と、言うことなのです。

ちなみに、「ABテスト」と言っているけど、選択肢は2つだけではありません。もちろん、複数種類あれば、複数種類とも試してみるべきです。ABCDE・・・と、いっぱいあっても大丈夫ですよ。

で?どうやるの??

いろんなイメージを比べて見ることはわかった。でも、実際にはどうするの?という説明に入りましょう。

ざっくり全体像をお伝えすると、あらかじめ複数の案を準備して、それをランダムに表示します。そして、それぞれの効果を記録していきます。

これを何度も繰り返して、効果を測定していくわけです。結構地味な作業ではありますが、実にシンプルで「効果があったもの=優れた案」と、なるわけです。

でも、ランダムに表示となると、システムも組み込まなきゃいけないし、ちょっと無理・・・

ということであれば、手動でがんばる!という作戦もあります。

まずは1週間変えてみて、前月の同週でもいいですし、同月の前週でもいいので、アクセスが同じ位の週を見つけて、誘導率がどのように変わったかを調べてみてみましょう。

えっ? アクセスが同じ週?

と、思った方。
そうなんです!

ABテストで分かるのは、検索からの誘導ではありません。“検索から誘導された人が、いかにページ内をクリックしてくれたか”なのです。

検索から来た人が、こちらの意図するページをクリックしてもらうための技法として、「ランディングページを作る」というものがあるのですが、ABテストを行うことによって、いかに効果的なランディングページを作るかを、私たちWeb業者は考えます。

これを「LPO:ランディングページ最適化」というのですが、これについてはまた後日、詳しくお話したいと思います。

さらに今回は、WebサイトのABテストだけを説明しましたが、メールマガジンだって同じです。A案の原稿と、B案の原稿。2つを準備して、今週と来週、2週にわたって送信して、反応の違いをチェックしてみる。

もしくは、メルマガ+誘導されたWebサイトの両方を、合計4パターンで試してみるとか。

とにかく、気になることは、どんどん挑戦して、自社のベストな状態を見つけていきましょう。

新刊案内

小さな会社のための成功するFacebookマーケティング

小さな会社のための
成功する
Facebookマーケティング


著者:高橋浩子・田井中 友香
出版社: 日経BP社
出版日:2013年5月30日
価格:¥1,470

トップページに戻る

このページの先頭へ