【 SEOをやさしく解説! 】

第28回 ハミングバードはどんな鳥?

    【目次】
  1. 【Step6】ハミングバードはどんな鳥?

【Step6】ハミングバードはどんな鳥?

さて、先日はパンダとペンギンのお話をしました。
のんびりと動物達のお話をしていたら、なにやら新しいGoogleのアルゴリズムが出現したんです。

今度のアップデートの名前は、「ハミングバード」。
SEO Japanの記事を読むと、「最大級のアルゴリズム更新」だそうですが、さらに読み進むと、このハミングバードは、検索の手法に関するアップデートであり、特別SEOに影響を及ぼすものではないようです。

とはいえ、【検索の手法が変わる=検索一覧の表示が変わる】ため、結果として、【今まで効果のあったキーワードが効かなくなる】ということはあり得ます。

えーっ、そんなー。キーワードが効かなくなったら困るぅ~!!

そう嘆く前に、もう少し「ハミングバードとはなんぞや?」を追求してみましょう。

● なんで「ハミングバード」という名前になったのか?

Googleによると、「正確であり、速い」ことから、この名称を付けたそうですが、一体、何が正確で速いんでしょうか? そういえば、鳥のことなどひとつも知らない私たち。早速ウィキペディアで調べてみると、こんな風に書いてありました。

ハミングバード(ハチドリ)
毎秒約55回、最高で約80回の高速ではばたき、空中で静止するホバリング飛翔を行う。「ブンブン」 とハチと同様の羽音を立てるため、ハチドリ(蜂鳥)と名付けられた。云々・・・

なるほど~、高速のはばたきかぁ~。・・・って、あんまり納得できないですよね? だって「高速」って言われると、チーターとか、カモシカとかそういった足の速い動物を思い浮かべませんか?

てなことで、またまた調べてみたところ「動物の速度ランキング」というページを見つけてしまいました。一位はチーター(やっぱりね!)、でもそのあとがビックリの連続。なんと「トナカイ」と「トムソンガゼル」が同着二位、三位につけたのが「野うさぎ」だっていうんですから驚きです。トナカイと野うさぎって、そんなに速かったのか・・・勉強になりました。

興味のある方は、こちらをどうぞ!
NAVAERさん、まとめてくださってありがとうございます。
http://matome.naver.jp/odai/2133731446398898001

と、すっかり横道にそれてしまいましたが、ぐいっと本題に戻しましょう。納得するしないは別にして、「速くて正確」ということから、こんな名前がついたハミングバードアップデート。

では、一体、なにをどうしてくれるものなのでしょう?

● ハミングバードがもたらすもの

さて、ハミングバードが導入されたことで、何がどう変わったか?
すでに既に皆さんも体感されているかもしれませんが、今までの「キーワード検索」から、より「会話型検索」にシフトしているようです。

そもそもハミングバードとは、より自然に「人と会話する」ような検索を実現した検索アルゴリズム。単語そのものではなく、使う言葉に込められた「意味」や「意図」を捕らえて検索結果を出していくかに、重きを置いているんです。

たとえば、Googleで「コンビニ 近く」と検索したら、従来ならば「コンビニ」と「近く」という単語がタイトルに入っているページが表示されます。

でも、そんなものを見つけてもらっても、誰もうれしくないですよね。
「コンビニ 近く」と入力するときは、自宅や会社、もしくは今自分がいる場所から「最短距離のコンビニはどこか?」という意味で聞いているわけですから、検索結果に出て来るのが、セブンイレブンでもファミリーマートローソンでもでもよいわけです。

別の例をあげてみると、「日本一の山」と検索すると、ハミングバードでは富士山が出てきます。入力したキーワードのどこにも「富士山」の三文字がないにもかかわらず、ちゃんと「富士山」と答えてくれるのは、富士山が日本一の山だということを、ちゃんと理解していることが前提となります。

改めて考えてみると、とっても複雑なことをやっているわけですが、このように、入力した文字だけではなく、その背景や言葉に込められた意味、意図までをも汲み取って検索結果を出してくれるのが、ハミングバードのスゴさなのだ、ネット上では多くの方が解説してくれています。

とはいえ、実際にやってみると・・・

田井中のGoogleさんでは、「日本一 山」と検索しても上手に富士山は出てこず、「コンビニ 近く」と入力しても、かなり遠いコンビニの情報が表示されています。

高橋もやってみましたが、「日本一の山」では「日本の山一覧」が、「コンビニ 近く」と入力すると「コンビニ検索」がトップに表示されました。おしいっ!

という感じで、まだまだ発展途上であるアルゴリズムであることが分かります。浸透するまでには時間がかかるようですね。

でも、スマホやタブレットがここまで浸透したおかげで、今後ますます音声検索が増えていくだろうことは、誰でも予想がつきますよね。
私たちの検索の感覚も、どんどん会話型にシフトし、「意味的検索」になっていくことも…

そして、それこそが、Googleが目指す世界!

以前、このメルマガでもお話したとおり、ユーザーが欲しい情報を簡単に見つけられる状況こそ、Googleが追求するものです。ですから、きっとそのうち、もっと便利になっていくのだと思います。

とはいえ、便利になったその時に、「被リンクの効果がなくなった!」「ブログの情報がまったく上位に出てこなくなった!」と慌てないように今のうちからしっかり準備はしておきたいもの。

そのために必要なのは、やっぱり「Web本体を育てること」なんですよね。そんな基本の基本を、改めてをオススメしたいのでありました。

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