【 SEOをやさしく解説! 】

第27回 パンダアップデート&ペンギンアップデートってなぁに?

    【目次】
  1. 【Step5】パンダアップデート&ペンギンアップデートってなぁに?

【Step5】パンダアップデート&ペンギンアップデートってなぁに?

では、質問です。

「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」には、ひとつの共通点があります。さて、なんでしょう???

チッチッチッチッチッチッチッ・・・・・

時間です。

え? 動物?
まぁ、そうなんですけど、もうちょっとひねって、ひねって。

正解は
「白黒の動物」だということ!

おおーっ、 なるほどねー!! と、思いましたね。
では、もういっちょ、驚いていただきましょう。

なぜ、白黒の動物をネーミングに選んだのかというと
「白黒ハッキリさせる」ことを目的にしているから!

なんだそうです。

ちなみに、検索の世界でいう「白」は「ホワイトハット」といい、いわゆるスパムに該当しない、まっとうなSEO対策を施すことを意味します。お天道様の元を堂々と歩ける白い帽子ってことなのでしょうか。

そして、その反対が「ブラックハット」(黒)です。
検索エンジンの裏をかいたり、スキマを縫ってでも、上位に表示したい!という思いの強いSEO対策を施すのです。

あなたのサイトがかぶっているのは、白い帽子なのか、黒い帽子なのか。
その「白黒をハッキリさせる」と言うのが、パンダアップデートでありペンギンアップデートなのです。

なるほどねー。

では、それぞれを詳しくみていきましょう。

● 「パンダアップデート」って?

まずは「パンダ」から説明します。

日本では、ペンギンのあとにパンダがやって来ましたが、もともと海外ではパンダアップデートが最初だそうで、日本、中国語、韓国語圏を除いた地域に導入されていました。

なぜにパンダなのかというと、中心となって開発を行っていたエンジニアの方が、Biswanath Panda(ビスワナス・パンダ)という名前だったからだとか。

どちらの国の方なんでしょうね、パンダさん・・・
もう忘れられません。

さて、「パンダアップデート」とは何か?
非常にザックリと言ってしまうと、Googleが行う「サイト評価の基準のひとつ」です。

以前お話したように、Googleが最も大切にしているのは、ユーザーの利便性です。ユーザーが使いやすいように、有益な情報を提供し、なおかつ使いやすくて見やすくて、素敵なデザインをしているサイトを上位に表示し、逆にデザインやコンテンツなどが雑でユーザーニーズを満たしていないサイトの表示順位を下げる・・・

至ってまっとうなことをしているわけですが、そのためのアルゴリズム(処理の手法)がパンダアップデートなのです。

Googleは、現在、評価基準を明確にしていませんが、Webマスターのための品質に関するガイドラインを読み解くといくつかのNGポイントがあるようです。

以下、大きなものを抜粋します。

● GoogleがNG扱いする小手先のテクニック

  • 自動的に生成されたコンテンツ
    自動的に生成されたコンテンツ(「自動生成コンテンツ」)とは、プログラムによって生成されたコンテンツのことです。
    多くの場合、読者にとっては意味を持ちませんが、特定の検索キーワードを含むでたらめな内容の段落で構成されています。

    <例>
    自動化されたツールで、翻訳されたテキストが人間によるチェックや編集を経ずに公開されたもの。
    複数のウェブページからのコンテンツに十分な付加価値を加えることなくそれらをつなぎ合わせたり、組み合わせたりしたもの。 など
  • リンクプログラム
    PageRank や Google 検索結果でのサイトのランキングを操作することを意図したリンクは、リンクプログラムの一部と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドラインへの違反にあたります。

    <例>
    過剰なリンク交換、または相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること。
  • オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しない
    ページのランキングを上げる目的で、語数は多くてもオリジナルのコンテンツがほとんど、またはまったくないページを作成して、ユーザーの関心を引こうとするウェブマスターもいます。

    Google では、無断複製されたページやオリジナルのコンテンツがほとんどなく、ユーザーにとって価値のないページを表示することでランキングを上げようとするドメインに対して、処置を取ります。

    <例>
    自動生成されたコンテンツ
    誘導ページ

などなど・・・そのほかにもたくさんあります。
詳しくは、こちらをご覧ください。

▼Google ウェブマスター向けガイドライン
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja#quality_guidelines

つまり、各企業のサイトは、「御社独自の情報及び、その業界のしっかりした根拠のある情報を定期的にユーザーに掲載するようにしてください」と書いているのです。

● パンダアップデートのおかげで順位が下落した??

パンダアップデートが正式に日本に導入されたのは、2012年の7月18日ですが、それを機に「表示が下がった!」という声があちこちから聞こえて来ました。

確かにそういうサイトもあったと思いますが、見方を変えればすごくラッキーなことなんです。

だって、ユーザーにとって必要な情報を誠心誠意提供する良心的なサイトを作れば(白い帽子(ホワイトハット)をかぶれば)、順位が上昇しやすい環境が整ったということなのですから!

更新する時間も少なく、実直な情報ばかりを出して、今まで正直者が馬鹿を見ると思っていた人にとって、これはすごくチャンスです。

ですからこの機会に、自社のキーワードは何か、お客様のニーズ(使いやすさ)とはどんなことなのか、改めて考えてみてください。きっと良い方向に動き出せると思います。日々、一緒にWebを育てていきましょう!

● ペンギンアップデートってなぁに?

最初に書いたとおり、日本ではペンギンの後にパンダでしたが、世界ではパンダの後にペンギンです。

ペンギンは「スパムサイトを排除する」ためにGoogleが導入したアルゴリズムです。

パンダという、コンテンツの中身をしっかりチェックしますよ!というアリゴリズムが出来た後で、不正なコードや不正なリンク、過剰なキーワード設定などをチェックするために、ペンギンアップデートができました。

例えば、毎月50リンクずつ増えているなど、明らかに業者と契約しているのが見え見えなサイトを見つけると、バッサバッサと切り捨て・・・はしませんが、ザクッと表示を下げてくれます。

不正行為を行うSEO業者と提携していなければ、ここはあまり意識しなくても大丈夫。サイトの表示がいきなりが落ちることはないでしょう。

ということで、パンダとペンギンが何してくれるか、ご理解いただけたでしょうか? 要するにまっとうなことをまっとうにやれば、評価してくれる仕組みがあるということです。

2015年は、ぜひ、皆さんの会社のサイトも「白い帽子」をしっかりかぶって、お客様のタメになる情報をじゃんじゃん提供してきましょうね!

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