【 GoogleAnalyticsを導入してみよう 】

第14回 GoogleAnalytics ログ解析開始!
ユーザーの動きを見てみよう!【後半】

    【目次】
  1. 【Step5】ユーザーが見たページ数や滞在時間、直帰率を知ろう!
  2. 【Step6】新規ユーザーとリピーターの訪問数・比率を知ろう!
  3. 【Step7】お客様の「入り口」を知ろう!
  4. 【Step8】お客様の「出口」を知ろう!

【Step5】ユーザーが見たページ数や滞在時間、直帰率を知ろう!

ユーザー数やページビューも大切ですが、それと肩を並べるほど重要なのが、「ページの滞在時間」です。訪れてくれた人は、何ページ見てくれたのか、どのくらい長い間留まってくれているのか、あるいはその逆で、来た瞬間違うページへ行ってしまう人はどのくらいいるのかを測ることで、そのページが機能しているかどうかを見て行くのです。

左メニューの[ユーザー] → [サマリー]をクリックしてください。表示されたページの上部、サマリータブの下にある[▼]をクリックし、プルダウンメニューの中から[ページ/セッション]を選択してください。

画面サンプルはコチラです。
analyticsキャプチャ画面
http://grow.system-assist.com/Google_Analytics/20.html

ここで注目して欲しいのは、「平均セッション時間」「ページビュー数」「直帰率」の3項目です。
まずはそれぞれの意味を説明しておきましょう。

●ページビュー数

サイト全体のページビュー(前回やりましたね、ページビューはページごとの閲覧回数。同一訪問者でも複数カウントされる)を、ユーザー数(サイトを訪れてくれた"重複しない"訪問者数)で割った値です。
1回の訪問でユーザーが閲覧したページ数の平均値を表しています。
この値が多いほど、色々なページに興味を持っているということを意味します。

●平均セッション時間

直近のバージョンアップで、この名称に変わったのですが、以前は「訪問時の平均滞在時間」と呼んでいました。こっちの方がわかりやすいですよね。文字どおりユーザーが滞在した時間です。
ページを開いたまま、トイレに行くってこともあるので、完璧な数字ではありませんが、2~3分程度であれば正常値。それよりも短い場合は、必要な情報ではなかったと判断されたということだと考えてください。
検索から到着している場合は、キーワードと、ページ内部のミスマッチが起こっている可能性があり、ページ内部の改善が必要となります。

●直帰率

このページをスタートとして、そのまま帰ってしまった率です。他にどこのページも見てない。来た瞬間帰ったことを意味します。
直帰率が高い場合は、サイトの内容がユーザーが求めるものになっていません。一般的には、直帰率40%未満になることが望ましいと言われています。
直帰率が高ければ、滞在時間も短い傾向にあり、ユーザーの求めている情報が掲載されていないという仮説が立てられます。何らかの改善が必要ですね。

「何ページ見てくれようが、何分いてくれようが関係ないんじゃない?」なんて思っている人もいるかもしれませんが、せっかく遊びに来てくれたなら、ゆっくりしてもらいたいというのが人情ですよね。サイトもそれと同じです。

たとえば、あれこれ書いてあるので、ザックリ読んでも3分はかかるよ、というページがあるとします。速読の技術を習得した人でも、1分切るのは至難の業かもしれないようなページの平均滞在時間が10秒だとしたら・・・

そうです。明らかに「読まれてない!」ということですよね。

平均10秒ですから、1秒の人だっているはず。数字からわかることは、多くの人がそのページを開いてすぐに、どこか他に行ってしまった。
つまり、「そのページは機能していない」ということがわかりますよね。

一般的な話ですが、ページセッション数(訪問別ページビュー)は「3ページ以上を目標にしよう」と言われています。

サンプル画像を見てみると、ページセッション数は2.22。直帰率は41.22%平均セッション時間は1分39秒。よしと言われているのが、それぞれ3ページ、40%未満、2~3分であるということをふまえて見ると、いずれの項目を見ても「もう一息」な状況にあることがわかります。

「このくらいならOK」という目安がわかってくると、単なる数字が、俄然意味を持つようになるのです。
ね、なんだか楽しくなってきたでしょ?♪

【Step6】新規ユーザーとリピーターの訪問数・比率を知ろう!

では、次の段階へと進みましょう。画面左メニューの[ユーザー] → [行動] → [新規とリピーター]をクリックします。

画面サンプルはコチラです。
analyticsキャプチャ画面
http://grow.system-assist.com/Google_Analytics/21.html

「リピートが多いサイト」=「自分のお客様にサイトが認められている」と考えるため、リピーターが多いに越したことはありませんが、リピーターばかりで新規ユーザーが得られないような企業のサイトは、あまり良いバランスだとはいえません。

一般的には、リピーターの理想的な割合は、「50:50くらい」が望ましいと言われています。

新規のユーザーばかりが多く、リピーターの割合が極端に少ない場合、SEOばかりに注力し、お客様の要求にあった内容が表示できていないと考えられます。

その場合、コンテンツの内容を見直したり、情報の更新頻度を上げて、お客様が求める情報へ変化させる必要があります。

とはいえ、中小企業の場合、Web上でサービス提供を行っていない限り、50:50にはなかなかならないのが現実。

「だって、お客様が何度もリピートしてくれるほど、情報更新ができてないんだもーん♪」・・・ってことです。

どんなにがんばったって、月に2回、5~7ページ程度の更新頻度・・・
その場合のバランスは、弊社でお客様のサイトをウォッチしている感じでは、「新規70:リピート30程度」が良いようです。

新規がリピートよりも少ない場合は、Webからの問い合わせがだんだんと減ってきたり、検索結果が上位から落ちていたりして、十分な活用ではないようです。根本的な「てこ入れ」を考える時期にキテいるのかもしれませんね。

【Step7】お客様の「入り口」を知ろう!

新規のお客様かリピーターなのかを見極めたところで、それらのお客様は「どこからやって来たのか」を見てみましょう。

左メニューの[行動] → [サイトコンテンツ] → [ランディングページ]をクリックしてください。

画面サンプルはコチラです。
analyticsキャプチャ画面
http://grow.system-assist.com/Google_Analytics/22.html

「ランディングページ」とは、ユーザーが最初に訪問してくれたページのことを言います。お客様が初めて着地した地点とイメージしておきましょう。

ランディングページの分析では、まず、トップページとそれ以外のページの比率を比較します。

通常のサイトの割合は、トップページが20~40%となります。
画面のランディングページ一覧の「/」が、トップページになります。

トップページの割合が40%を越える場合は、SEO対策ができてないために、個々のページが検索でヒットしにくい状態になっていると考えられます。
基本的なSEO対策ができているかどうかを見直してみましょう。

しかし、有名企業や知名度の高いサイト、リピーター購入などは、サイト名で検索したり、トップページをお気に入りにブックマークして訪問している場合が多いと見られるため、トップページの割合が大きくても問題ではありません。

【Step8】お客様の「出口」を知ろう!

入り口を見たら今度は「出口」はどのページかを見ていきます。

左メニュー[行動] → [サイトコンテンツ] → [離脱ページ]をクリックします。

画面サンプルはコチラです。
analyticsキャプチャ画面
http://grow.system-assist.com/Google_Analytics/23.html

離脱ページを分析する際には、次の2つは要注意です。

  • 3ページで構成されている商品説明の1~2ページで離脱されてしまった。
    最後まで読んでもらえていない
  • ショッピングカートの決済のひとつ手前で離脱してしまった。
    同様に、問い合わせフォームの送信のひとつ手前で離脱されてしまった。
    次の段階に進んでもらえなかった

特に悔しいのは、決済のひとつ手前で離脱されてしまったケースです。
あぁ、あと一息でご購入いただけたのに・・・(がっかり…)

では、なぜ「次の段階」に進んでいただけなかったのでしょう?
考えられる要因は次の3つ。

  • ユーザーが、サイトの使い勝手に不満を感じた(要するに使いづらい)
    →自社オリジナルカートを使っている方は特に注意。
  • 他社が圧倒的な価格差で販売している
    →他社の掲載方法と自社の掲載方法(型番・タイトルなど)で検索してみましょう。他社の価格に負けたくなければ、型番などのWeb掲載を、自社オリジナル番号に変更しましょう。
  • コンテンツの内容や、商品発送までの流れに不満がある。(要するにわかりづらい)

取り急ぎ、これらをチェックすることが大切です。

逆に、各コンテンツ説明の最後のページや、商品の決済完了ページで離脱率が高いのは「最後まで読んでくれている」という証拠です。
これは非常にすばらしいことです。もし、御社のサイトがそうであったら、「よくやった!」と褒めてあげてください。

なお、通常はトップページが最大の離脱ページと言われているため、トップページの離脱率はあまり気にする必要はありません。

はい。ということで、今回も4つの視点からユーザーの動きを見て来ましたが、数字が何を表しているかがわかってくると、ユーザーの動きの移り変わりを眺めるのが楽しくなるはず。ましてや何かを「仕掛けた」後の反応は、それこそ手ぐすね引いて、アナちゃんの画面をガン見するようになるはずです。

その日は近い将来、きっとやってきますので、まずは焦らずに、各画面を毎日こつこつと眺めてあげてください。

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